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青い空の下で

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 君は左上を黒く細い紐で閉じられた数十枚の紙束をを持っている。そして、その紙に書かれた文字を目で追っていく。
 君は読み終えると、もう一度最初からゆっくりと読み直す。
「何でこんな事件を調べなくちゃいけないんだ?」
 君は苛立った声で不満をぶちまけた。やらなくてはいけない事は山程ある。そんな中でまた、やっかいな仕事が増えたんだ。不満も出るだろう。だけど仕事は仕事だ。やらない訳にはいけない。

 君は立ち上がると机の上に置いてあるブリーフケースに紙束を押し込んだ。古い茶色の革の鞄だ。君は誰にも奪われないように、しっかりと抱え込んだ。
 それから雑然とした机に目を落とすと、他に必要な物はないか確認した。
「忘れ物は無いよな。今度は長くなりそうだ」
 君は誰に言うともなく呟いた。これから始まるやっかい事に思いを巡らせているのか、君の動作は緩慢だった。
 君は目をつむり一息つくと、気合いを入れる為に全身に力を込めた。そして君は力強い足取りで部屋を横切り、ドアに手を掛けた。一瞬、時間が止まった。それから君はドアを開けると部屋から出て行った。

 君が行くのは、ろくでもない所だ。行くのが嫌なら止める事だってできるだろう。誰も強要なんかしていない。いや、できれば行かない方が良い。行かなくても責める者などいないだろう。

 それでも行こうとする君には一言だけ言っておくべきだ。


 君はどこにもいない。この世のどこにも君は存在しない。それが君の存在理由なんだ。
 
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